作業療法の紹介
作業療法(OT)とは
作業療法士が中心となって、看護師、音楽療法士、精神保健福祉士などのスタッフと連携しながら、患者様がより良い生活を送れるように、日常的な活動を通して具体的な指導・援助を行っていく療法です。
プログラムには、手工芸、音楽、料理、園芸、スポーツ、ゲーム、外出などがあり、場面に応じて個別やグループで行っています。
作業療法の目的
- 生活のリズムを整えます
- 興味の幅を広げて、生活の質を高めます
- 安心して過ごせる場所を提供します
- 他者と交流する機会を増やします
- 社会的なルール・マナーを学ぶ機会を作ります。
精神障害の患者様に対して・・・
まずは安心・安全の保障を第一に、病状の安定を図り、基本的な生活リズムを整えます。
その後、対人交流能力や生活管理能力の改善・習得を図り、社会参加へ向けた準備のお手伝いをします。
認知症の患者様に対して・・・
患者様の人格を尊重し、なじみの関係を作ることで情緒的安定を図ります。身体機能の維持・回復を目的とした生活機能訓練を行ったり、趣味や余暇活動を充実させるお手伝いをします。
音楽療法(MT)の取り組み
作業療法プログラムでは、音楽療法士(MT)によるプログラムも行っています。
精神障害の患者様に対して・・・
歌体操・歌唱・楽器活動・鑑賞を通して心身機能を改善したり、無理のない集団交流を促進します。
認知症の患者様に対して・・・
歌うこと」は、情緒を安定させると共に口腔機能や心肺機能を高めます。
「楽器を演奏すること」は、脳全体を刺激し認知機能の維持・回復に役立ちます。
※患者様のニーズに合わせて個別や小グループでの音楽療法も行っています。